【Audacity】Skype・LINEなどの通話音声を録音する方法

Audacityを使用して、「パソコンで電話する事が出来るソフト」の通話音声を録音する方法についてメモ。

具体的には、

  • Skype
  • LINE
  • チャットワーク
  • カカオトーク
  • Viber
  • ・・etc

などの電話ソフトで、「自分の声」と「相手の声」を録音する方法についてです。

この記事では、Audacityを使用して録音する方法を紹介していますが、ほかの録音ソフトを使用しても録音可能です。

  • 例:
    • 超録
    • サウンドレコーダー
    • ポケットレコーダー
    • HDRecorder ・・など。

また、デスクトップキャプチャーソフト(PC上の映像を動画として保存するソフト)を使用しても、録音は可能です。

  • 例:
    • Bandicam
    • ロイロゲームレコーダー
    • アマレココ
    • アマレコTV
    • Game DVR
    • CamStudio ・・など。
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電話の音声を録音する方法

方法としては3通りあります。

それぞれのメリット・デメリットは次のような感じです。

  1.パソコン付属のステレオミキサーで録音する方法 2.「ステレオミキサーソフト」
(例:アマミキ)と「仮想サウンドデバイス」
(例:NETDUETTO β2)を使って録音する方法
3.「マイク」と「PC上の音声」を別々に録音して、
あとで2つを合成する方法
イメージ※1
楽ちん度
「自分の音量」と「相手の音量」の音量を調整できる?※2
「自分の音声」と「相手の音声」をそれぞれ別々に編集できる?※3
録音後に編集が不要?
PC本体にステレオミキサーが不要?

※1:「PC上の音声」=「相手の声」という意味です
※2:例えば、「自分の音量を上げて、相手の音量を下げる」みたいなこと
※3:例えば、「自分の声にだけエコーをかける」「相手の声だけを切り取る」みたいなこと

・「とりあえず録音さえできれば何でもよい!楽ちんな方法が良い!」という人は、1.の方法が向いています。

・「最低限、自分の相手の音量のバランスを調整したい!」という人は、2.の方法が向いています。

・「きちんとした録音ファイルを作りたい!」という人は、3.の方法が向いています。

・「自分のパソコンにステレオミキサーが付いていない!」という人は、2.の方法3.の方法しか選択肢がありません。

・・というわけで、3通りの方法についてそれぞれ紹介したいと思います。

ノートパソコンや安いデスクトップパソコンでは、

パソコンにステレオミキサーが付いていない場合が多いかもしれません。
(なので、そういう場合は、2.か3.の方法で録音しなければいけません)

1.パソコン付属のステレオミキサー機能で録音する方法

単純に、Audacityを立ち上げて、パソコン付属のステレオミキサーデバイスを指定するだけです。

  1. Audacityを起動する
  2. Audacityの「録音デバイス」を「ステレオミキサー」に変更する

    • ステレオミキサーの名前は、パソコンによって微妙に異なる場合があります
      (例:ステレオミキサー、Stereo Mixer など)
  3. ↓――――ここからSkypeなどの電話ソフトで電話を開始――――↓
  4. Audacityで録音を開始する

以上でおわりです。

Audacityで録音した場合、音声ファイルとして書き出す必要があります。
【Audacity】音楽ファイルを書き出す方法【mp3・flac・ogg・wav・aiff】

2.「ステレオミキサーソフト」と「仮想サウンドデバイス」で録音する方法

この方法では、2つのソフトを事前に準備しておく必要があります。

以下、準備の手順です。(これをするのは1回だけでOKです)

  1. アマミキ(ステレオミキサーソフト)をダウンロードする
    • 「アマレコTV Live アマミキ!」の中に入っている「AmaMix.exe」というファイルがアマミキです
  2. NETDUETTO β2(仮想サウンドデバイス)をダウンロードしてインストールする
    • インストールは指示に従って「次へ」と押していくだけです

これで準備完了です。

あとは、電話→録音をします。

以下、録音の手順です。

  1. アマミキ(AmaMix.exe)を実行する
    1. 「録音デバイス」タブにて、「マイクデバイス」と「PC上の音声デバイス」をそれぞれ選択する
    2. トップ画面にて、「マイクデバイス」と「PC上の音声デバイス」の「配信」マークにそれぞれチェックを入れる
  2. Audacityを起動する
  3. Audacityの「録音デバイス」を「Yamaha NETDUETTO」に変更する
  4. ↓――――ここからSkypeなどの電話ソフトで電話を開始――――↓
  5. Audacityで録音を開始する

以上でおわりです。

Audacityで録音した場合、音声ファイルとして書き出す必要があります。
【Audacity】音楽ファイルを書き出す方法【mp3・flac・ogg・wav・aiff】

3.「マイク」と「PC上の音声」を別々に録音 → 2つを合成する方法

すごく原始的な方法で、しかもすごく面倒くさい方法です。

しかし、この方法で録音するのと、あとから自由に編集することができます。

なので、きちんとした録音をしたいなら、この方法が一番おすすめです。

というわけで、以下、手順です。

  1. Audacityを2つ起動する

    1. 「ファイル」→「新規」を押せば、2つ起動できます
  2. 録音デバイスをそれぞれ以下のように設定する
    1. 1つのAudacityの録音デバイス=「マイクデバイス」

      • 「マイク」の名前は、パソコンによって異なります
    2. 2つ目のAudacityの録音デバイス=「PC上の音声デバイス」

      • 「PC上の音声デバイス」の名前は、パソコンによって異なります
        (どれか分からない場合は、試しに録音してみて、PC上の音が録音できるか、1つずつ確認したら良いでしょう)
  3. ↓――――ここからSkypeなどの電話ソフトで電話を開始――――↓
  4. それぞれのAudacityで録音を開始する
  5. それぞれのAudacityで、録音した音声をファイルとして書き出す
  6. 再度、Audacityで、書き出した2つの音声を合成し、音声ファイルとして書き出す

以上でおわりです。

Audacityで録音した場合、音声ファイルとして書き出す必要があります。
【Audacity】音楽ファイルを書き出す方法【mp3・flac・ogg・wav・aiff】

補足

ちょっとした補足です。

「電話相手の音量」と「自分の音量」を調整する方法

1.の方法では、調整することはできません。

電話相手に「あなたの声がすこし大きいから下げて!!」という風に言って、調整するしか方法はありません。

2.の方法では、アマミキにて、「電話相手の音量」と「自分の音量」を変更すれば調整できます。


▲レバーをいじれば、「電話相手の音量」と「自分の音量」を変更できる
(▶マークにチェックをつければ、音量の大きさを確認できる)

3.の方法では、録音後に、合成する際にそれぞれの音量を調整すればOKです。
(例えば、Audacityの「正規化」エフェクトなどを使用すれば、音量を大きくしたりできます)

「自分の声」にエフェクトをかけて録音する方法

2.の方法と応用すれば可能です。

詳しくは以下ページをご覧ください。

Line・Skype・チャットワーク等で通話中に男声・女声に変声する方法【ボイスチェンジ】
2020年08月10日追記: 記事内で紹介しているNETDUETTO β2は、配布が終了しているため、他の仮想サウンドデバイスを導入する必...

このページの情報は以上です。

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